「ボク、勉強、キライ!」
ジャスパーが初めてこんなことを言ったのは、実は就学前。ジャスパーに『勉強』らしいことを全然させていなかったママは、とても驚いた。
「えっ、えっ、ジャスパー、『勉強』ってなんだか知ってるの?」「知らないよ、でも、キライなんだ」ジャスパーは澄まして答えた。「ええええ~」
テレビに、マンガに、ヨノナカにあふれているこのフレーズを、ジャスパーはどこからか聞いて丸覚えしてしまったのだろう。
「あのね、ジャスパー、『勉強』ってね、動物のテレビで見た、『学習』と、まあ、おんなじだよ」「ふうん?」「ネコが遊びから狩りを覚えたりするアレ、アレ」「ああ~」
「おサルさんが海の水でおイモを洗って食べたら、しょっぱくて美味しかったからいつもするようになった、っていうのも、それを見ていた仲間もマネをするようになった、っていうのも」「美味しそう~」
「うん、勉強するとね、上手になったり、美味しくなったり、ああ、そう、便利になるんだよ」「そうなのか~」「そうなのよ」
この日から、「勉強ってなんだ」に対するシンプルでわかりやすい答えを探すようになった。
他の答え。
「インプットして、アウトプットできるようになること」おお~、シンプルだ。シンプル過ぎてわかりにくいか。
「聞いたり読んだりして、分かったり覚えたりして、使えるようにすること」まあそうなんだけど、まだわかりにくいか。
結局、最初の教え方が一番通じたようだ。「便利にすること」。
計算ができないと不便。漢字が読めないと不便。だから、覚える。うん、そうだ。そういうことだ。
地理を知っていると、歴史を知っていると、テレビやドラマが面白い。映画も面白い。だから、覚える。そうだそうだ、「面白くすること」でもあるんだ。
実際、私の勉強は、楽しむためにすることがほとんどだ。不便克服も、「面白い」がベース。
感覚過敏で芳香剤や洗剤が使えないワタシ。ハーブも、重曹とクエン酸掃除術も、「おおお~」の瞬間が面白いから、勉強する。
好奇心旺盛なワタシ。ネットの海に漕ぎ出せば、英語の波で溺れる。「おおお~」とネットを面白くするために、英語の勉強もする。
勉強ってなんだ?
「不便さを減らして、面白さを増やすこと」
うん、そうだ、そうだ。勉強って、面白いんだ!
ジャスパー、勉強しよう!